論文のロジック

最近、論文を書いています。そして、他のテーマでは論文を見据えたプランを模索しています。昔、お世話になった上司から、薬を作ることと、論文を書くことは同じことだ、という言葉を頂いたことがあります。共に「ロジック」が必要だと。そりゃ、まぁ、言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、実際にきちんと意識している人は少ないように思います。

個人的な考えですが、「ロジック」は自分の主張を受け入れさせるために構築するものだと思っています。で、誰に?という点がとても重要だと考えています。論文だとレビュアーですよね。じゃあ、創薬では?というと、誤解を恐れずに書けば、「上の人」になると思っています。どれだけサイエンスベースで正論を述べたとしても、上の方々が承認してくれなかったら先に進めません。

最近論文を書き始めて改めて感じていることですが、自分の主張を順序立てて説明することと同じくらい、その主張を誰に、どんなバックグラウンドの人達にぶつけるのか、ということももっと意識していく必要があるのかなと。プレゼンテーションでは聴衆のレベルに応じて内容を変える様に、論文についてもなかなか読者の顔は見えにくいですが、そのジャーナルの特徴を理解した上でロジックを組み立てられるくらいにはなりたいな、と思います。

今日も思うままに書いてみました。