考える事、手を動かすことのバランス

よく考えてから、調べてから実験をする。これはある意味では正しいと思う。ただ、考えすぎて、調べすぎてしまって実験してみようという気持ちが削がれてしまうケースも多々ある、とも思う。そして最近は、何にせよまずは一回実験してみるべきじゃないかと思い始めている。背景情報はよくわかっていないけれども、とりあえずやってみる。大抵うまくはいかないのだけど、そこでうまくいかない理由を考えて初めて調べてみる。そのほうが調べる目的もはっきりするし、調べたことが頭に定着しやすい。

バイオロジーの実験はお金がかかる。だから"とりあえず実験を"ということを言うとちょっと抵抗を示す方々いるのも事実だと思うし、僕もそう思う。ただ、経験上、勇気を出して一回実験をやってみることによって得られるものは、結構大きい物だったことが多い。

理想的には一回目の実験を可能な限り小スケールにし、コストを抑えつつ、最大限の成果が得られるようなデザインにするってことになる。事前調査をしすぎないと言っている手前、ちょっと矛盾しているように聞こえるけど、この考えることと手を動かすことのバランスが非常に重要なんだろうなと思っています。