うまくいかない

実験がうまくいかない。何を以って「うまくいかない」のか。

  1. 技術的にうまくいかない
  2. 仮説通りにうまくいかない

1.にしたって2.にしたって一人で考えこむより、他人の目から見てもらうのが一番いいように思う。一人で考えると、たいていハマっていく運命をたどる。個人的には他人と議論することは、自分の考えの無駄を削ぎ、洗練させていくには必要なステップであると思う。

今日、ふと感じたのは2.について。仮説通りにうまくいかないときって、なぜこうも最初に立てた仮説にこだわり続けるのか。仮説を立てて実験することは重要なことだけど、仮説はふとした時には思考のバイアスとして結果の解釈を邪魔することになる。最近、ちらほら見かける「ビッグデータ」的な考え方で行くと、ビッグデータの前には因果関係は必要なくなるのだそうだ。この話が仮説が云々という話と繋がるかどうかはさておき、統計解析のように結果だけから導き出される結論というものにも目を向けるようにしないと大切な発見を見過ごしてしまうことになるかもしれない。

1.の悩みをクリアした大切な実験結果からより多くのことを導き出すために2.のような思考のバイアスに陥らないようにしよう。